皆さんは「植木業」という言葉を聞いた瞬間、どのような産業が、すぐに思いつきますか?

 私が一番最初に「植木業」という産業を知ったのは、2007年、まだ大学学部生の時分でした。首都圏50km圏の都市近郊農業地帯に位置する藤沢市北部の御所見地区の魅力を再発見して情報発信するまちづくりに参加されてる市民の方が、「藤沢は植木業が有名」と繰り返し強調されていたことからでした。その言葉を初めて聞いた時、私にはどんな産業か、皆目見当がつきませんでした。

地域の魅力を探して散策する中に植木畑がありました。当時は、商品としての植木がどのように生産・流通されるのか理解していなかったため、高さ方向にも緑を提供する樹木の景観は、木陰を提供せず、散策時には風景の一要素として見るだけだと捉えてました。

 Google Maps の航空写真で植木畑を見てみると、土色の土地の中に緑が均等に配列されているのが分かります。整列された緑は自然には起きないので、植木業の農地であると理解されます。

 地域情報化の観点から、御所見地区で見つけた様々な魅力的な取組を結び付けたコースを、ホームページで配信し、散策イベントで提供し、公式な御所見地区の総合マップとして採用されました。5年間の活動で御所見まちづくりは区切りがつけられましたが、私は大学院で研究している最中のため、テーマを変える必要がありました。そこで藤沢北部の魅力の一つと強調されていた植木業を詳しく学ぶことにしました。

 当初、植木業の書籍が見当たらず、論文も見つけることができなかったため、御所見まちづくりに関わっていた当時、協議会長が高橋緑化園という植木業の社長でしたので、直に学ばせていただけないか直接相談しました。快く受け入れていただき、植木の話を色々と伺った後、日本植木協会という全国組織があることを教わりました。この日本植木協会を訪ねることで、植木業をより深く学ぶことになりました。

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