古民家ごんばち

 御所見地区の中に、大正時代に地域の材で建てられた農家古民家があります。今では藤沢市に残る三軒のうちの一軒です。1985年頃から空家になっていたものを、元祖へっころ谷の古屋さんが見つけ、山梨県の地域食ほうとうを提供する飲食店「ごんばち」として リノベーションしたのが2005年。地域に愛されてきましたが、2017年に建物の取り壊しが決まったため、店仕舞いしました。  藤沢市内には多くの有形登録文化財もありますので、古民家の建築としての価値調査を建築士に依頼。  私達は、以前に御所見まちづくりに関わってきたことから、地域の大切な歴史文化資源が喪失されるのを防ぐために、保存・活用への活動を始めました。  また慶應SFC に使ってもらいたいという大家さんの希望を受けて、SFC 高校や大学の研究室等を訪問し利用可能性を模索。過去の取組を元にした具体的な事業企画、 関係者と夢の語り合いながら、企画を立てています。  また古民家の建物内、屋敷林、竹林、畑を掃除しながら、空家になっていた一年の間に汚れたり荒れてしまった部分をきれいに準備しています。この時に協力してくれたのが、遠藤まちづくりで関わったSFC の研究室です。  2019年9月21日から、当社によるリノベーションの一つの方法としてクラウドファンディングで資金調達を始めました。  それ以外にも、この古民家ごんばちの再生に興味関心のある方々のご参加をお待ちしております。

健育祭

~カラダとココロぽかぽかフェスタ~   慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンス・ラボが誘致し、医療法人グループ健育会が2017年11月6日神奈川県藤沢市遠藤に開院した「湘南慶育病院」。  開院準備段階から、地域のための地域と共にある病院を目指している湘南慶育病院は、まちづくりを通じて地域の活性化に寄与することも、経営の一軸として組み入れてます。  湘南慶育病院のまちづくりの一つとして、地域の健康を主催・出展者・参加者の全員でつくろうと試みるフェスティバル、「健育祭~カラダとココロぽかぽかフェスタ~」を2018年から始めました。  SFC と病院が軸とする健康づくりは「食・運動・心」の三つです。  ここに地域の協働を加味すると「農林漁業、遊び、音楽」という三つが加わります。  この六つの項目から、 「健育祭~カラダとココロぽかぽかフェスタ~」 では下記のような催しものを開催し、参加者の一人一人違う健康の度合いに合わせて、自分に合った取組を探してもらえるよう工夫しています。 食:軽食、惣菜、キッチンカー、パン、お菓子、コーヒー、はちみつ 農林魚: 農産物、竹製品、ハーブ製品、マグロの解体ショー 運動:ヨガ、体操、森の散策、武道体験 遊び:トランポリン、虫取り、おもちゃ釣り、竹細工 心: ヘルスサイエンス・ラボをはじめ慶應SFCの教員と、湘南慶育病院の医師による講座 音楽:クラシック演奏会

遠藤まちづくり

 首都圏の近郊整備地帯及び都市開発区域の整備に関する法律、首都圏整備法によって次々と藤沢市内も都市開発が進み、人の多く移り住める基盤が出来上がっていました。そのような中、東京へと人を運ぶ鉄道は、重要な施策でありました。  1966年、当時の運輸相都市交通審議会において、港北ニュータウン~二俣川~湘南台~平塚へと新鉄道路線延伸に関する答申が行われました。  首都圏の近郊整備地帯及び都市開発区域の整備に関する法律、首都圏整備法によって次々と藤沢市内も都市開発が進み、人の多く移り住める基盤が出来上がっていました。そのような中、東京へと人を運ぶ鉄道は、重要な施策でありました。2004年に「いずみ野線延伸研究会」、2010年より「いずみ野線延伸の実現に向けた検討会」が設立され、第一期として湘南台から慶應義塾大学SFC付近までの区間について協議し、2012年に検討会のとりまとめに関する発表が行われました。  運輸省答申から半世紀を超える53年、いずみの線検討会から7年、いまだ湘南台から 慶應義塾大学SFC までを結ぶ鉄道はできていません。交通の便は、神奈川中央交通一社の取組により、 20分かけたバス移動によってのみ成立しています。  このような場所に、「湘南」藤沢の奥地、遠藤地区が立地しています。  2008年に藤沢市と慶應義塾大学SFC の間に包括連携が締結されて、相鉄いずみ野線延伸に絡み、 2010年から慶應義塾大学SFC の学部授業「都市と地域の未来」が始まりました。当社では 2011年から2015年まで関わり、藤沢市都市計画課、西北部総合整備事務所、御所見まちづくり推進協議会を招いて、湘南台から倉見の間、特に御所見・遠藤の将来像を考えてゆきました。  この授業の延長線上、遠藤地区の学生の提案を実現するためには、地域のまちづくりへの参加が必要であるため、遠藤まちづくり推進協議会に協力を仰ぎました。  遠藤まちづくり推進協議会は多くの部会があり、竹炭の会による竹林とフェスティバル、健康の森の公園計画等、慶應SFC が関わりのある取組も行われてきました。その中で、今回の件は地域振興部会の担当となりました。  地域振興部会では以前、地域の歴史と地場産業である果樹の直売所を紹介するウォーキングマップを作成しました。御所見地区と同じく地域のマーケティングを進める中で、昨今ではオリンピック2020 のヨットの協議が江の島で行われることもあり、英語版を作成したいとなりました。  話し合いが始まった当初、SFC 学生の提案と、英語地図作りは、直接の関係がありませんでした。しかし双方に意見を交わしてゆき、地域の脈絡の中に溶け込むことで、次第に住民が地域をどのように考えているのか、これからSFC の取組として何をやるのか、というものが見えてきました。  この時に参加してくれたSFC 学生が、所属研究室で遠藤地区を考えるプロジェクトを開催し、今も続いています。そして2018年、英語マップが完成しました。2019年4月、このマップを使ってSFC の留学生向けにイベントを行いました。同年8月、研究室が開催した、中学生から大人、留学生も混ざった合宿で、地域を考える題材としても利用されました。  今後も継続して、この地図を会話のきっかけにしながら、遠藤地区と学生との取組を進める下地を固めてゆきます。

御所見まちづくり

藤沢市北部の 都市近郊農村地帯に立地する御所見地区。  2007年から2015年まで、この地のまちづくりでは、都市農村交流、地域情報化をキーワードとして、地域の農家や住民の方達、市役所と共に地域の魅力をマーケティングする取組を行ってきました。  普段の生活の中で地元の方が 見過ごしたり忘れていた魅力は、地域外からの体験を通じた声で呼び起こされました。再発見された魅力の地図づくりは、地域主催のウォーキングイベントや、市観光協会のイベントで利用されて、大いに活用されました。  Google Maps をはじめインターネット上の地図技術が進化し始めた頃、地域の魅力をホームページに掲載するアプリも開発しました。現在では風化してしまい、ホームページも閉鎖しましたが、地域のマーケティングにおいて重要な知見を残してくれました。