遠藤まちづくり

 首都圏の近郊整備地帯及び都市開発区域の整備に関する法律、首都圏整備法によって次々と藤沢市内も都市開発が進み、人の多く移り住める基盤が出来上がっていました。そのような中、東京へと人を運ぶ鉄道は、重要な施策でありました。  1966年、当時の運輸相都市交通審議会において、港北ニュータウン~二俣川~湘南台~平塚へと新鉄道路線延伸に関する答申が行われました。

 首都圏の近郊整備地帯及び都市開発区域の整備に関する法律、首都圏整備法によって次々と藤沢市内も都市開発が進み、人の多く移り住める基盤が出来上がっていました。そのような中、東京へと人を運ぶ鉄道は、重要な施策でありました。2004年に「いずみ野線延伸研究会」、2010年より「いずみ野線延伸の実現に向けた検討会」が設立され、第一期として湘南台から慶應義塾大学SFC付近までの区間について協議し、2012年に検討会のとりまとめに関する発表が行われました。

2030年を目標年次とする「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について(答申)」(平成28年4月20日)
地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクトとして「いずみ野線の延伸(湘南台から倉見)」

 運輸省答申から半世紀を超える53年、いずみの線検討会から7年、いまだ湘南台から 慶應義塾大学SFC までを結ぶ鉄道はできていません。交通の便は、神奈川中央交通一社の取組により、 20分かけたバス移動によってのみ成立しています。

 このような場所に、「湘南」藤沢の奥地、遠藤地区が立地しています。

 2008年に藤沢市と慶應義塾大学SFC の間に包括連携が締結されて、相鉄いずみ野線延伸に絡み、 2010年から慶應義塾大学SFC の学部授業「都市と地域の未来」が始まりました。当社では 2011年から2015年まで関わり、藤沢市都市計画課、西北部総合整備事務所、御所見まちづくり推進協議会を招いて、湘南台から倉見の間、特に御所見・遠藤の将来像を考えてゆきました。

 この授業の延長線上、遠藤地区の学生の提案を実現するためには、地域のまちづくりへの参加が必要であるため、遠藤まちづくり推進協議会に協力を仰ぎました。

 遠藤まちづくり推進協議会は多くの部会があり、竹炭の会による竹林とフェスティバル、健康の森の公園計画等、慶應SFC が関わりのある取組も行われてきました。その中で、今回の件は地域振興部会の担当となりました。

 地域振興部会では以前、地域の歴史と地場産業である果樹の直売所を紹介するウォーキングマップを作成しました。御所見地区と同じく地域のマーケティングを進める中で、昨今ではオリンピック2020 のヨットの協議が江の島で行われることもあり、英語版を作成したいとなりました。

 話し合いが始まった当初、SFC 学生の提案と、英語地図作りは、直接の関係がありませんでした。しかし双方に意見を交わしてゆき、地域の脈絡の中に溶け込むことで、次第に住民が地域をどのように考えているのか、これからSFC の取組として何をやるのか、というものが見えてきました。

 この時に参加してくれたSFC 学生が、所属研究室で遠藤地区を考えるプロジェクトを開催し、今も続いています。そして2018年、英語マップが完成しました。2019年4月、このマップを使ってSFC の留学生向けにイベントを行いました。同年8月、研究室が開催した、中学生から大人、留学生も混ざった合宿で、地域を考える題材としても利用されました。

 今後も継続して、この地図を会話のきっかけにしながら、遠藤地区と学生との取組を進める下地を固めてゆきます。